風邪をひいたら、長引いてなかなか治らない人ってたまにいますよね。
健康に携わる仕事をしていた時に、
「風邪のときはいつも3日くらい症状が出てる」
とか
「微熱が1週間以上続いて薬も効かない。」
とか
「子供が1ヶ月以上風邪の症状が治らない。病院でも風邪だと言われたけど、別の病気なんじゃないか」
と心配して相談されることもありました。
けれど中には、風邪をひくと自ら風邪を長引かせる行動をとってしまっている人もいます。
そして、普段から風邪を長引かせることになる習慣をおくっている人もいます。
そこに気づかないだけかもしれません。
そして風邪を治すコツはいたってシンプル。
毎回なかなか治らない風邪に苦しんでいる人も、今度こそ早く治せるようにいちゃいましょう。
風邪がずっと治らないのはなぜ?
普通は風邪をひいたら、体の免疫機能が働いて風邪をやっつけようとします。
ところが様々な要因でこの免疫機能が正常に働かなくなると、風邪をひいてもやっつける力が足りません。
そしてずるずる風邪が長引くことになってしまいます。
いつも風邪がずっと治らず長引く人は、風邪をやっつける免疫力が弱っているからかもしれないんです。
※まれに別の病気にかかっている人もいます。
全員がそうとは言い切れないので、「おかしいな」と感じたら必ず病院で診察をして下さい。
ネット上で自分の症状を上げて他人に聞く人もいますが、検査もせず診断は不可能です。
風邪が治らない人がやっている習慣
ほとんどの人は、知らず知らずのうちに免疫力を弱らせる習慣をしてしまっているかもしれません。
それが、風邪をひいたらすぐに薬を飲む習慣。
風邪ひいたら「とりあえず薬」で泥沼化
風邪を引いたらすぐ病院へ行って”とりあえず”薬を処方してもらうという人は日本人に多いです。
ただ、薬とはうまくつきあわないと風邪を長引かせるもとになることもあります。
そもそも風邪を薬で治すことはできません。
薬は風邪からくる諸症状を”抑える””緩和する”ものであって”治す”ものではないんです。
薬で鼻水や咳などの辛い諸症状を抑えている間に、自分の免疫力で治すのが正しい使い方。
それに風邪の時の熱や鼻水、咳はどんどん出した方が治りも早いです。
風邪のウイルスをやっつけるために熱を上げているんです。
薬で熱を下げてしまうと、やっつける力が弱りやすくなりますね。
咳やくしゃみ、鼻水、などからも体内から”要らないもの”をどんどん出しています。
毒出しみたいなものですね。
咳止めや点鼻薬で出さないように抑えたら、これまた風邪が長引きやすくなります。
風邪を早く治そうと思って飲んだはずの薬も、かえって風邪を長引かせ泥沼化・・なんてことになっているかも。。
抗生物質は風邪に効くものではない
そして病院で処方される薬には、抗生物質も一緒に処方されていることが多いです。
この抗生物質が本来の免疫力を弱らせることもあるんです。
ちなみに抗生物質とは細菌をやっつけるもの。
風邪などのウイルスには効きません。
細菌とウイルスはまったく別物です。
それでも処方されるのは、風邪で弱っている時は他の細菌から感染症に罹ることもあるため、念のためにと出されることがあります。
(あとは・・商売上薬を多く出した方が・・ね。病院だってボランティアじゃないですから。( ̄o ̄;)ボソッ)
ちなみに抗生物質は、出された分は必ず最後まで飲み切らないといけません。
飲み切らずに体に耐性ができてしまと、もうその抗生物質は効かなくなってしまいます。
世の中に厄介な病気が増えていく事にもつながるので、抗生物質は飲み始めたら「出された分はすべて飲み切る」が徹底原則!
抗生物質で風邪は治るものと思い、毎度抗生物質を処方してもらってせっせと飲んでいたという人に会ったこともあります。
他の感染症を心配して処方された抗生物質も、かえって風邪を長引かせる一因になっているかもしれません。
[su_note note_color=”#fffbed” radius=”6″]抗生物質やウイルスと細菌の違いについてすご~くわかりやすく説明された本があります。
抗生物質の話はほんの一部だけですが、人が病気になる仕組みが理解しやすいです。
医者兼漫画家の書いた入門編におすすめしたい本。
薬は常用しないようにする努力が必要
薬は普段から常用している人もいますね。
持病で病院から処方されているならやむを得ないですが、そうではなく市販の薬を常用している人は注意。
女性で頭痛薬をカバンに入れて持ち歩いてる人、けっこういました(・・;)男性なら胃腸薬。
思わず「お守りじゃないんですから・・」とつっこんでしまったこともあります。。
頭痛薬や生理痛薬だったり、胃腸薬、便秘薬など。
痛みや炎症は体が悲鳴をあげてる合図です。
その原因を追求しないまま薬で抑えて合図をうやむやにしてしまったら、薬じゃどうにもならない状態になるまで気づかなくもなってしまいます。
薬は一時的に頼るなら良いですが、ずっと飲み続ける習慣にしてしまわない方が良いですね。
体の冷えや免疫力の低下にもつながります。
普段から薬を常用していた人は、風邪もなかなか治らないくらい免疫力が落ちてしまっているかもしれません。
[su_note note_color=”#fffbed” radius=”6″]薬剤師の書いた本は説得力あります。
薬の便利さに飛びついて、扱い方を間違えてしまっている人へ警鐘を鳴らした本。
風邪を早く治すコツ
風邪を早く治すコツは至ってシンプルです。
温める(熱)&休養(睡眠)
まずはしっかり温かくして、きちんと睡眠をとること。
シンプルですがこれに尽きます。
詳しくはこちらの記事でも解説しています。
[su_note note_color=”#fffbed” radius=”6″]
[su_label type=”warning”]関連記事[/su_label]●名医もやってる風邪のひきはじめの治し方5選
[su_label type=”warning”]関連記事[/su_label]●最短一晩で風邪を治す私の方法
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今現在風邪をひいていなくても、普段から免疫力を高めておくことは大事です。
いざ(?)風邪をひいたときもすぐ治りやすくなりますしね。
風邪を治すための免疫力は、普段からの生活習慣で高められます。
きっちり質の良い睡眠をとって、平熱を維持することです。
免疫力を含む体の働きは、最低36.5度で正常に働くと言われています。
平熱がちゃんと36.5度以上あるかどうか?
まずは測ってみて下さいヽ(・∀・)
覚えておきたい正しい平熱チェックのしかた
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- 朝起きてすぐ寝たままの状態で計る
- トイレの後やご飯の後は×
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ここで知りたいのは、寝ている間の体温。
人間は寝ている間に体を回復させます。
寝ている間に免疫力がきちんと働いているか知りたいので、この場合は寝ている間の体温を知りたいのですが、
寝てる時に体温なんて測れない・・(ー ー;)
なので朝起きてすぐ!
動いたりして活動すると変わってきちゃうので、できるだけ目が覚めたら寝たままの状態で測っちゃいます。
欧米諸国の人だと37度以上ありますが、日本人も昔は37度くらいが平熱でした。
昭和初期頃の日本人は今の人より丈夫だったんだろうな。
昔の水銀の体温計って37度のところに赤いラインがついてますよね。
今は37度なんて「微熱?!」と言われてしまいますが、それだけ体が変わるほど日本の生活環境が短期間で変わってしまったのかも。
でも、私はもともと35度台~36度くらいで低体温でしたが、健康に携わる仕事をし始めて生活習慣を変え続けたら今は平熱が37度近くになっています。
今は風邪を引いても一晩で治ります。
[su_note note_color=”#fffbed” radius=”6″]
[su_label type=”warning”]関連記事[/su_label]●【風邪を早く治す方法】一晩で治った経験談[/su_note]
生活習慣を変える&維持することでちゃんと体は変わっていくと思います。
風邪を早く治せる体作りの習慣
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- 質のいい睡眠をとる(寝る前のネットやゲームはNG。12時前に寝る)
- バランスのとれた食事(インスタントやお菓子ばかりでなく、生のものも食べる)
- 適度な運動(ウォーキングでも可)
- 喫煙・飲酒は控える
- ストレスはうまく発散する
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シンプルで当たり前のことばかり。
でも、それを習慣化できるかどうかがカギ。
まとめ
薬も役にはたつけれど、自分自身の免疫力を高める努力は忘れずに続けたいですね。
でないと手助けになるはずの薬に苦しめられることにもなってしまいます。
まずは、今風邪をひいている人は「体を温めて」「しっかり寝る」
風邪が治った後も免疫力を高めるために、生活習慣改善!
もし次に風邪をひいても(ひきたくないですけど)すぐ治せるようにしちゃいましょう。
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