こんにちは!kasumiです。
バレンタインの闇ともいえるチョコ0男子や女子の義理チョコ選びの煩わしさ。
でも海外のバレンタインは日本とは違うというので、興味を持って習慣の違いや歴史を調べたら、たとえ海外のバレンタイン習慣を取り入れても今のままの日本じゃちょっと難しいことが判明。
日本の文化や日本人の習慣、考え方に海外のバレンタインをそのまま取り入れられない原因があるのかも。
・・と思ったので、今回それをまとめてみました。
海外のバレンタイン習慣
まずは日本とは違う海外のバレンタインの様子から。
世界各国のバレンタインの様子を国ごとに書き出してみました。
バレンタイン→チョコレート、じゃないのがほとんどです!
アメリカのバレンタイン
男性から女性へだけでなく、双方から贈る。愛する家族や恋人へプレゼントやカードを贈ります。
特にアメリカでは、既婚男性が妻へプレゼントを贈ることが多い。
プレゼントはジュエリーや花、ディナー、チョコレートなど。
チョコレートは定番というわけではないみたいですね。
子供世代では、学校でカードやお菓子を配るイベントがあったり、先生とプレゼント交換することもあります。
義理で贈る習慣はやっぱりなし。
イギリスのバレンタイン
基本的に男性から女性へ、もしくは双方でプレゼントを贈りあいます。
すでに決まった恋人・パートナーへ贈るもので、義理の習慣はなし。
「愛する人」へ贈るので、家族間でプレゼントしあうことも。
プレゼントにはカードを添えて、ジュエリーや花が中心。
けれど、バレンタインデー向けのチョコレートが売り出されたのはイギリスが最初です。
1868年にメーカーのリチャード・キャドバリーが箱入りチョコレートを売り出したのが始まりとされています。
イタリアのバレンタイン
イタリアではバレンタインデーは「サン・ヴァレンティーノ」、別名「恋人たちの日」とされています。
男性から女性へ、または双方でプレゼントするのが普通。
男性側は旅行や食事などのデートプランをセッティング。
プレゼントは「情熱」を意味する赤いバラが人気で、この時期花屋には男性の行列ができるのだとか。
ヴァレンタインの起源がイタリアのテルニという場所の司祭「ヴァレンティヌス(ヴァレンタイン)」という説もあり。
フランスのバレンタイン
フランスでは「サン・バランタン(Le jour de la Saint-Valentin)」=「恋人たちの祭り」とされています。
イタリア同様フランスでも「恋人の日」なんですね。
男性から女性にだけでなく、双方プレゼントを贈る習慣があり、バラの花やジュエリーが人気。
チョコレートの贈り物は定番ではないです。
フランスでもバレンタインは花屋の前に男性の行列ができるのだとか。
スイスのバレンタイン
男性から女性だけでなく、恋人同士がお互いに花を贈りあいます。
プレゼントはやっぱり赤いバラが人気。
他にはジュエリーやチョコレートもあり。
フィンランドのバレンタイン
フィンランドでは、ユスタヴァンパイア=「友達の日」と呼ばれます。
恋人ではなく、友人と過ごす日とされていて他の国とはちょっと違った風習。
それでも贈り物には赤いハート型モチーフのものが使われていて、カードも添えて渡します。
メキシコのバレンタイン
メキシコでも男性から女性へ、なのだけれど「愛の歌を贈る」という風習があるのが特徴。
バレンタインの日は好きな人の家へ行き窓の外でラブソングを歌うのだとか。
そして好きな人の母親にも、彼女を産んでくれたことへの感謝をこめて花を贈る習慣もあり。
わ・・わぁーー
日本だったら恥ずか死ぬ。
けど、ちゃんと愛情表現してくれるのは幸せだね。
中国のバレンタイン
中国でも男性から女性へ、または双方で贈り物をするのが基本。
花やジュエリー、食事が多いです。
台湾のバレンタイン
台湾でもバレンタインは「恋人のための日」
やっぱり義理は無し。
でも台湾のバレンタインの特徴は、年に2回あること!
1回目は2月14日、2回目は旧暦の七夕の日に行われます。
男性から女性へ贈り物をするのが基本。
台湾男性もレストランやホテルをとってデートプランをたててきます。
贈り物はバラの花が人気で、バラの本数によって意味が変わってきます。
ちなみに
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バラ1本→Only LOVE(一目ぼれ・君だけ)
バラ3本→I Love You(愛してる)
バラ11本→Favorite(最愛)
バラ99本→Forever(永遠を誓う)
バラ108本→Marry Me(結婚して!)
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韓国のバレンタイン
韓国のバレンタインの風習は日本から流れてきたとされています。
なので日本同様、女性から男性へチョコレートを渡すのが一般的。
ただ、おもしろい風習(?)があって、
4月14日にバレンタインデーに縁がなかった人が慰めあってジャージャー麺を食べる「ブラックデー」というものが存在します。
日本でも流行ったら面白い。
ちょっと危険な海外のバレンタイン
キリスト教系に由来する行事なので、
他宗教の信徒が多い国ではバレンタインを推奨してないところもあります。
インドのバレンタイン
インドではバレンタインのパーティーやイベントも開催されるけれど、一部怖い体験をすることも。
一部のヒンドゥー教の宗教団体が、モラルポリス(道徳警察)として街を巡回していてカップルを見つけると攻撃を加えてきます。
怖っ((((;゚Д゚))))
サウジアラビアのバレンタイン
イスラム教徒の多いサウジアラビアでは、法律で禁止されています。
公の場でバレンタインを祝うと法律違反で逮捕されたり、場合によっては死刑になることもあるのだとか。
海外のバレンタインならチョコ0男子の憂鬱は無い?
世界中のバレンタインの習慣を見てみると、かなり日本とは違いますねー。
海外のバレンタインの特徴をまとめるとこんな感じです。
[su_note note_color=”#fee9ee” radius=”6″]
海外のバレンタインの特徴
[su_list icon=”icon: heart” icon_color=”#fdadc0″]
- 男性から女性へも贈り物をする
- チョコレートのプレゼントは定番じゃない
- 赤いバラの花が贈り物として人気
- 愛する人へ愛を伝える日
- 義理で贈る習慣はなし
- お返し習慣はなし(ホワイトデーはない)
[/su_list]
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「愛の日」だから、好きな人限定じゃないですよね。
子供時代は家族間で贈り物したり、アメリカの学校みたいなイベントなら「告白行事」にもならないですもんね。
だから「チョコレートをもらえなかった」という”チョコ0男子”の憂鬱は生み出しにくい。
けれど、義理チョコ文化があるから余計にチョコ0の辛さが増すんじゃない?
海外では基本的に義理チョコを贈る習慣や、時間差でお礼を渡すホワイトデーの習慣もなしですよね。
これはなんとなく日本古来のものの考え方が反映されてそう、というのは想像できたけど
念のためバレンタインの起源や歴史についてまとめられた本で調べてみたらその通りでした。
どうして日本は女性から男性にチョコレートを贈るというイベントになったのか
日本と海外のバレンタインの歴史や起源を見てみました。
バレンタインの起源
西暦1207年の2月14日に処刑された聖ヴァレンチヌスを祭る日に由来。
当時のローマ皇帝クラウディスは、戦争に駆り出される兵士に家族ができると士気が弱まると考えて、結婚を禁じていた。
ところがヴァレンチノ司祭はこっそりと若者たちの結婚を執り行っていて、それがバレて抵抗・反抗したために処刑。
それが「聖ヴァレンタインデー」の起源とされています。
その他、イタリアのテルニにいた同じ名前の司祭がヴァレンタインの起源とする説もあるけれど、ヴァレンチノ司祭と同一人物だったともいわれています。
日本のバレンタインの起源や歴史
日本では、1936年にモロゾフが外国人向け英字新聞にバレンタインデー向けのチョコレートの広告を出しています。
チョコレート菓子職人だったモロゾフの息子の名前がヴァレンタインだったので、そこからつなげたのでは?と推測されてます。
けれど結果は、あまり宣伝効果もなく終わっています。
その後1958年には新宿伊勢丹のメリーチョコレートがバレンタインセールとしてチョコレートを売り出しています。
「女性から男性へチョコレートを贈りましょう」の宣伝文句はこの時から。
単にデパートを利用するのは女性客が多いから女性→男性へ、となっただけのようです。
その頃から森永製菓など他の会社もだんだんとバレンタインデーにチョコレートを販売するようになっていき、高度成長期の1970年代から現在の日本のバレンタインデーの風習が出来上がってきています。
昔は女性からの告白がタブー視されていたこともあり、年1回の女性からの告白がOKになるというのも広まるキッカケに。
欧米みたいに堂々と愛を口にするのははばかられた文化の日本でも、「イベントだから」ってことでノリやすい。
祭りの時の無礼講は大目に見てもらえるのと同じですね。
バレンタインの起源や歴史については、こちらの書籍を参考にさせて頂きました。
お菓子メーカーがチョコレートを販売するキッカケとしてバレンタインを利用したら、いつのまにかこんな一大イベントになっちゃったわけですね。
ホワイトデーや義理チョコは日本だからこその考え方
ホワイトデーも同様にお菓子の販売促進の企画がきっかけです。
欧米だと贈り物は1回きりのものなので、バレンタインは男性から女性へだけでなく双方で贈り物をしあうことが多いです。
キリスト教では「絶対的な神はすべてをお見通し」だから、相手の気持ちを汲んでお返しなんてする必要はないって考えなんですね。
だから時間差でお礼をするホワイトデーもなし。
日本は古来より相手の気持ちを汲んでお返しをする贈答文化があります。
「借りは返す」って言葉もありますもんね。
だからホワイトデーも浸透するし、義理チョコも広まる。
そして義理チョコというものが存在する分、
用意する女子の煩わしさも起きるし、チョコ0男子の憂鬱も根深くなってくる気がします。
義理すら・・っていうね(ノД`)・゜・。
じゃ、海外のバレンタインの習慣を日本でも取り入れれば、チョコ0男子の憂鬱は無くなるのか?!
と考えてみたんだけど、果たして日本人男性がそれをできるのかどうかっていう問題が浮上。
海外のバレンタイン習慣が日本では広まりにくい理由
バレンタインにチョコレートを贈る習慣って、お歳暮みたな「贈り物習慣」のひとつでもあるかなと思います。
真面目で堅苦しく、愛を口にするのを恥ずかしがる日本人心が現れてるような・・。
「チョコレートを渡したんだから『好き』って口にできなくても気持ちを汲み取って!」
っていう女子もいますもんね。
海外じゃ「愛してる」って口にしたり、ぎゅーって抱きしめるようなスキンシップもよくあること。
家族や恋人など愛する人に愛情を言葉にして伝えたり行動で示すのは普通のことですよね。
だから、海外のバレンタインの習慣を日本でも取り入れたとしたら、日本人男性も、バレンタインに赤いバラを持って愛を口にする日になるわけで。
これ、今の日本人男性にはまだハードルが高い人の方が多いのかなとも思っちゃいます。
(割合として多いってだけで、サラッとできる人もいますけど)
単に海外のバレンタインの習慣をそのまま取り入れても、今はまだ日本では普及しにくいかもなと思いました。
そんなわけで海外のバレンタイン習慣を広めるために今のチョコ0男子にできることは、女の子に「可愛い」「きれい」って口にするところからかもしれません。
(`・ω・´)!
ちなみに韓国人男性や中国人男性も、女性を褒めて優しくするのは上手な人が多い。
ヨーロッパと大陸続きだからレディ・ファーストが広まったのかどうかはわからないけれど、それが日本海を越えるにはもう少し時間がかかるのかも。
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