沖縄県北部の大宜味村にある「笑味の店」へ長寿ランチを食べに行ってきたので、口コミレビューをまとめました。アクセスと店内の雰囲気、長寿ランチの内容を写真つきで紹介しています。
笑味の店に長寿ランチ目当てで行かれる方の参考になればと思います。
HealthAdviserとして全国を回っていた時に、自身の食生活改善にもいろいろ取り組みました。
仕事の為もありますが、健康に関する情報を集めていたときにたまたま目に入ってきたのが「笑味の店」の長寿ランチです。
沖縄に行ったら絶対に食べたい!と決めていました。
海や森が豊かな沖縄県の山原地域の食事体験ができる貴重なお店です。
ランチの具体的な内容についてもわかりにくいものには解説を入れました。長寿ランチの内容や笑味の店の行き方をまとめました。
実際に長寿ランチを食べてみてください。
笑味の店とは?
笑味の店とは、「季節の食材を使う分だけ収穫して、楽しみながら料理して提供する」をコンセプトに、山原の自然・味・人をまるごと味わう食事を提供するお店です。
その日の食材は、近くの海や畑で採れた自然の恵み。昔ながらの伝統的な調理で素材本来の味わいを楽しめます。
長寿ランチを生んだ長寿の里
笑味の店があるのは、沖縄県北部の大宜味村という1993年に「長寿の里日本一」を宣言した村です。大宜味村は、沖縄の中でもやんばる(山原)と呼ばれる山や森などの自然がたくさん残る地域にあり、この自然の島野菜を使った伝統的な食文化が受け継がれています。
元気な高齢者が多く日本一の長寿の里になってからは、大宜味村のおじぃ・おばぁが日々口にしている伝統的な食事が長寿の秘訣ではないかと注目されるようになったのです。
日本の平均寿命は世界トップレベルですが、健康寿命はあまり長くないことを知らない人が多いのではないでしょうか。健康寿命とは、人の手を借りずに自分で生活できる、介護を必要としない状態の年齢のことです。
実は、日本人は平均寿命は長いですが、健康寿命の平均はそこからマイナス10歳ほど。つまり自活できず介護や寝たきりで生きている年齢が長いといえます。
そこで注目されたのが、大宜味村の年配者です。健康で自活できている時間が長く、健康寿命そのものが長いその生き方は注目を集めました。大宜味村の年配者は、自分たちの食べる食事は自分たちで賄い、「自活」して長生きしています。元気で笑顔が多いことが特徴です。
笑味の店は、大宜味村のおじぃやおばぁ達が食べてきた毎日の食事を体験できます。健康長寿を作ってきた食事がどんなものなのか、実際に体験してみると日々の食事の大切さに気づきを得られるのではないでしょうか。
【沖縄】笑味の店のアクセス
笑味の店は、沖縄県北部の大宜味村、海沿いにあります。
名護市の「仲尾次(北)」の交差点を過ぎたら58号線をずっと道沿いにまっすぐ進みましょう。ほぼ海沿いに一本道です。迷うことは無いでしょう。
【笑味の店】
住所:〒905-1395沖縄県国頭郡大宜味村字大兼久61
電話:0980-44-3220
休み:火・水・木
時間:金・土・日・月の9:00〜17:00(食事は11:30〜L.O.16:00)
駐車場:有り
HP:http://eminomise.com/
駐車場の目の前は海です!看板もあり、他に目立つ建物も周りにないので駐車場もすぐにわかると思います。
駐車場は広さはありますが、オンシーズン中は他の車のために隅から詰めた方が良さそうです。
笑味の店の雰囲気
こちらが笑味の店の外観です。建物には木々が生い茂っていて一瞬躊躇。かなり自然と一体化したお店ですね。
入口の看板(写真中央)の「笑味の店」の文字が、かなり年季入っています。
お店の中を見てみると、外観だけをみた時には想像もつかないくらい、陽の光と風がよく通る店内でした。
窓際には一応網戸がついていますが、そもそも入り口が開放されているので虫はブンブン飛び回っています。自然のまま。都会のようにハエではないですし、自然を感じられて良いかもしれません。
入り口横の大きなテレビには、笑味の店が放映された時の番組が流れています。海外でも知られているのがうかがえました。
レジ付近にはさまざまな食材のお土産も並んでいます。お会計のついでにお土産を買ってみては。
笑味の店の混雑状況と客層
店内にいたお客さんは、オーストラリアとニュージーランドからきた4人組の女性客。(会話の内容が聞こえてきたのでわかりました)年配の店員さんが朗らかに英語で対応されていました。
観光客がまだ多くない時期で平日だった為か、店内の客は私とその海外からの4人組のみです。
ちなみに店内はWi-Fi利用できます。
笑味の店の長寿ランチの内容
お目当ての「長寿ランチ」を頼みました。長寿ランチは通称なので、お店でのメニュー名は「まかちくみそぅれランチ」です。お値段は1,100円。※私が行った当時の情報です。変更等ある場合があります。
“まかちぃくみそぅれ”は沖縄ことばで「おまかせください」という意味です。おまかせランチですね。お盆にのった色とりどりのおかずは、彩りがきれいで食欲をそそります。
要予約の「長寿膳」もあるので、事前に予約してグレードアップさせたい方はそちらを頼んでみると良いでしょう。
食事を自分で作る場合、たくさんの品数を作る大変さはよくわかりますよね。外食では、ついついたくさんのおかずを少しずつ食べられる食事に魅力を感じてしまいます。いろんな食材を少しづつ摂れるから、栄養バランスも良さそうです。こんな食事が大宜味村の健康長寿の秘訣かな。
この日の長寿ランチの内容を具体的に紹介します。
- 笑味の麺
- 青パパイヤの炒め物
- ラフテー
- 味噌汁:ゆし豆腐、季節の野菜
- 山菜
- やんばる硬ジューシー
- 玄米おにぎり
- タピオカアンダギー
- サーターアンダギー
- カスピ海ヨーグルトのフルーツソースかけ
- ニガナと島豆腐の和え物
- ゴーヤーチャンプルー
- モーイ豆腐
- 漬物
《笑味の麺》
左側の器にある黄色と緑色の麺が「笑味の麺」です。
黄色はシークワーサー、緑はサクナとイーチョーバーが混ぜてあり、手が込んでいます。麺の上にはもずくが乗っていて、こんなところにも沖縄を感じますね。
《青パパイヤの炒め物》
笑味の麺の右隣にあるのが、青パパイヤの炒め物です。歯ごたえはしんなり柔らかく、薄めの味付けでぱくぱく食べられました
《ラフテー》
中央手前にラフテーの小鉢があります。トロットロに煮込まれた濃い味付けのラフテーは玄米ごはんによく合うおかず。付け合せに昆布、大根、大きなおくらが添えられています。
《味噌汁》
ちょっと濃いめの赤味噌のお味噌汁。具は、島豆腐とハンダマ。シンプル。
《山菜》
味噌汁のお椀の上に置かれた小鉢には、若い筍のような山菜が乗っています。スジはなく、少しの歯応えが箸休めにちょうどいい副菜。
《やんばる硬じゅーしーと玄米おにぎり》
大きいお皿の手前には、俵型に握られたジューシーとおにぎり。じゅーしーは沖縄言葉で「混ぜご飯」の意味ですが、畑で採れた野菜と昆布、しいたけが混ぜ込まれています。
《タピオカアンダギーとサーターアンダギー》
おにぎりの右横に並ぶのが、サーターアンダギーです。おやつ。紅芋とタピオカが混ぜられたタピオカアンダギーは、もちもち食感でほんのり甘い。サーターアンダギーはシークワーサー味か黒糖味が出てきます。ちなみに、シークワーサー味は笑味の店でしか食べられないものなので、出てきたらラッキー⭐︎
《モーイドーフ》
イバラノリ科の海藻「モーイ」を茹でて固めたモーイドーフ。
元は緑の海藻ですが、茹でると黄色から緑に変わります。この茹でたモーイと野菜、豚肉などを炒め煮し、練り状にして型に入れてかためられています。ゼリー寄せに似ていますね。味に特徴的な味でもなく、おいしいかと言われると・・個人的にはうーん・・・。
《苦菜(ホソバワダン)と島豆腐の和え物》
ヨーグルトの左隣には、「ホソバワダン」の和え物の小鉢。通称「苦菜(にがな)」と呼ばれるくらい、苦味が強い菜葉です。この苦菜と島豆腐を和えています。しっかり苦いので、苦手な人は苦手かもしれません。
《ゴーヤーチャンプルー》
苦菜と島豆腐の和え物の左側には、沖縄料理で定番のゴーヤーチャンプルーがあります。ゴーヤーと卵のシンプルなチャンプルーです。
【沖縄】笑味の店の他メニュー
長寿ランチ以外の笑味の店の他メニューも紹介します。
大宜味村で採れた食材を使って手間暇かけて作られた食事ばかりで、野菜を中心とした昔ながらの食事です。
- 長寿膳(要予約)(沖縄の郷土料理が詰まったお膳)
- じゅうしぃランチ
- ひらやーちー
- 氷ぜんざい
- サーターアンダギー
- タピオカアンダギー
サーターアンダギーとじゅうしぃおにぎりは持ち帰りも可能です。
笑味の店まとめ
笑味の店を訪れた時は、沖縄生活5ヶ月目でした。短期移住としてやってきましたが、日常的に元気で楽しそうなお年寄りをたくさん目にします。
自然に囲まれた生活が心にゆとりを生む要因の一つかもしれませんが、人口調味料、添加物に頼らない昔ながらの食生活も「元気で楽しい長寿」を支えている理由なのかもしれません。
そんな食事を体験することができてよかったです。
他にも沖縄生活中に出向いたヘルシーランチのお店をまとめています。
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